2017年8月、チベット(西藏)自治区のラサ(拉萨)を観光した。
まず、西寧からラサまで、青蔵鉄道にて1泊2日の鉄道旅。
ラサでは、3泊4日。
トータル4泊5日の旅。
~旅のしおり~
~拉薩までの移動~
1.チベットに入るための手配
まず、チベット自治区に入る為には、入蔵許可書なるモノが必要。
これは、現地旅行会社に依頼して作成してもらうことになる。(と思う)
どこの旅行会社に依頼すべきか悩んだ結果、HIS上海のパッケージツアーのチラシをみたので、まずはHISに相談してみた。
HISで申し込むことにしたんだけど、住まいが内陸の方で、わざわざ上海まで出てきて出発するのは面倒だったこともあり、チラシの内容をアレンジしてもらい、
”西寧出発+ラサ宿泊1日延長+ラサ空港で解散”
という内容にしてもらった。
※西寧までのフライトとラサから帰りのフライトは別で自分で手配。
①入蔵許可書の手配代行費用、
②青蔵鉄道のチケット代、
③西寧の1泊分と拉薩の3泊の宿泊代(4つ★ホテル)
④各観光地への入場料と食費
上記すべて込みで、HISさんへのお支払い約1万元/人。
中国国内旅行で、最もお金のかかった旅行でした。
①の費用がよくわからない。
現地旅行会社に見積もりお願いしても料金はあまり変わらなかった。
ただ、最終的に他に申し込み客はいなかったので、結局は私と妻の個人旅行になった。
2.青蔵鉄道で出発!
出発の日は昼頃から西寧市近郊にあるタール寺を観光。
↓詳細はこちら↓
nanchang-traveler.hatenablog.com
出発はPM8時半。空はまだ薄明るい。ここからほぼ23時間かけての鉄道旅。
停車駅はこんな感じです。
青蔵鉄道では軟床を予約。
軟床は4人部屋。列車内には食堂も有。
相部屋になったのは2人のイタリア人旅行者。
彼らは、ラサを観光した後、エベレストのキャンプ地まで行くそうだ。
スゴイな。。
ここでアドバイス!!
この寝台部屋は、コンセントはミニテーブルの下に1か所のみ。(通路にはいくつかあった)
23時間もいるので当然スマホの充電はなくなる。
コンセントの奪い合い!
となる可能性は大。
長さ1m程度で、差し込みが4つある延長コードを持って行くとみんな仲良く1日過ごせます。
↓こんなの持って行くと便利!
私は延長コード持って行ったので、イタリア人と仲良くできたかなww
出発すると間もなく暗くなり、外は何も見えない。
朝まで寝るかスマホしかない。
道中はこんな駅にSTOP。
格尔木(ゴルムド)では、高地対応のための酸素補給車両が接続します。
就寝。。
朝5時頃に目が覚める。まだ暗いけど食堂車両で座って外をボーっと眺める。
明るくなる頃にはチベット高原を走っていたので、景色はGood!!
車窓からの景色を並べてみる。
・高地では必ず会える牦牛(ヤク)達。
・チベット高原ですでに4000m以上の場所だけど、奥にはさらに高くそびえる山々。空が近い気がする。
・出発から14時間ほど経過すると海抜5000mを超える場所を通過する。
・海抜5000mを超えると、うっすらと雪景色が広がる。。
・5000mでも道路があり車も普通にいる。改めて中国広いって思う。
・チベットが近くなると、列車が通過するたびに敬礼をしてくれる人がいる。遊牧民なんだが、アルバイトで鉄道警備員をしているみたい。
海抜5000mとか高山病大丈夫か?と思うかもしれないけど、一応列車内は酸素が供給されている。ベッドの枕元にも、酸素が出て来る穴があり、チューブを差し込んで直接吸えるようになっていた。(隣のイタリア人がやっていた。チューブは食堂で売っていたみたい)
幸いにも我々夫婦は何ともなかった。自分に至っては酸素が供給される穴さえ気付かなくて、イタリア人に注意されちゃった。
3.拉萨に到着
景色を楽しんでいたら、あっという間にラサ到着!
ラサに到着したら、ガイドさんと合流!
と思いきや、外国人は全員別の建物に連れていかれて、身分証と入蔵許可書のチェック。
入蔵許可書は、HIS上海でお願いしていたので事前にコピーをもらっていた。
↓これが入蔵許可証↓
鉄道で入る人はコピーでOKみたいだけど、飛行機で入蔵する人は原紙が必要だとか。実際どうなんでしょうか。
まぁ、大した手続きもなく検査クリアして、ガイドさんと合流。
この日はホテルにチェックインして、就寝。
宿泊したホテルは4つ星ホテル。
疲れていたのでぐっすり寝た。。
~拉萨観光1日目~
4.ポタラ宮
ラサの観光はポタラ宮からスタート。
いきなりメインスポット!
ポタラ宮はダライ・ラマの宮殿で、
宗教(チベット仏教)と政治を両方執り行う建物。
白宮が政治的な執務が行われ、
紅宮は宗教的な領域。
まず入場すると、キレイなひまわり畑がお出迎え。
ポタラ宮に入場するとまずは階段を登る。
そんなに急な階段じゃないけど、何せ海抜3600mの場所にあるので、
すぐに息切れしてしまう。
慌てずゆっくりと登ること!!
階段を登っているとちょくちょく日本人の観光客もいた。
そして頭痛いと苦しんでいた。。
どうやら、前日に飛行機でラサに入ったそうだ。
飛行機でラサに入る人は、3600m超の高地でいきなり動くのだから、高山病に襲われる確率があがるのだろう。
我々は、青蔵鉄道でゆっくりと高地に慣れながらラサに入ったせいか、頭痛もなく元気!
ラサに行くときは、やっぱり、のんびり鉄道の旅がお勧めです。
そんな事を考えて階段上っていると、白宮の入口の広場に到着!
ここの広場には売店やトイレがあり、小休憩可能。
売店で飲み物を購入しようとしたら、
売店の壁には、まさかの”のりピー”のポスター。
のりピースゴイ!
こんな聖なる場所の売店に飾られるなんて。。
この建物内、ダライ・ラマ以外の人の肖像画はないですよ。たぶん。
のりピーのポスターに感激し、白宮に入る。
白宮→紅宮とみていくんだけど、
ここからは入場制限があり、1時間程度で出なければいけない。
ガイドさんの後をおっかけて、進む。
中は撮影禁止だったので、写真はなし。
歴代のダライ・ラマのお墓があり、金装飾がキレイだった気がする。
このポタラ宮では、ものすごい量の金が使われているそうです。
白宮、紅宮の中を見学して外に出て小休憩。
ポタラ宮からは拉薩の街が一望できる。
街のすぐそこには山々が迫っている。
盆地なのかな。冬は寒いんだろうな。
と思いながら、ポタラ宮を後にする。
横からみたポタラ宮。なかなか分厚い。
5.セラ・ゴンパ(色拉寺)
ポタラ宮の観光が終わると、次はセラ・ゴンパへ。
約600年まえに建てられたチベット仏教の寺。
現在も、大勢の僧がここに住みながら修行をしている。
ここでは問答修行を見ることができた!
一体何を問いてるのか気になる。。
。
↓問答修行の様子
西藏自治区の拉薩にあるセラ寺での問答修行。
— 卒ナンチャンレン (@Jangxi66) 2019年6月3日
立ってる修行僧(後輩)が問い、座っている修行僧(先輩)が答える、という事をやっているそうです。
何を問うてるのだろう。。#チベット#ラサ市 pic.twitter.com/LI9r76A2Xi
6.ジョカン(大昭寺)
セラ・ゴンパで問答修行をみたら、次はジョカン(大昭寺)へ!
ここは沢山の巡礼者が五体投地のお祈りをしている。
これが有名な五体投地。生でみれて感動。
ラサのジョカン(大昭寺)での巡礼者。
— 卒ナンチャンレン (@Jangxi66) 2019年6月8日
初めて見る五体投地。#チベット#拉薩 pic.twitter.com/yLyEU4j0b0
中に入ってみるとこの寺院は彩色豊か!
・壁にはカラフルな壁画。仏の世界でしょうか。。
・天井には曼荼羅。
・屋根は黄金!
この模様が入ったカーテンの様な幕は、牦牛(ヤク)の毛で作ったモノ。とガイドさんが言っていた。
手触りは結構ゴワゴワだった。
どんだけの金を集めて作ったんだ?チベット仏教スゴイな。
と思いながら、ジョカンを後にする。
7.バルコル(八廓街)
ジョカンを出ると、すぐ隣にはバルコルという巡礼路が現れる。
巡礼路なんだろうけど、今はお土産店が並ぶ観光地!
とても賑わってました!!
色んなお店でチベットならではのお土産を物色。
自分のためのモノをいくつか購入。
買い物した後は、Barのようなレストランに入り、食事。
食後はそこの屋上でポタラ宮を眺めながらお茶タイム。
↓レストラン屋上からの眺め↓
明るいけど、既に19時を過ぎている。
とりあえず、この日の観光はこれで終了!
翌日のために休憩。
~拉萨観光2日目~
8.デポン・ゴンパ(哲蚌寺)
2日目の観光は、デプン・ゴンパからスタート。
ラサの市郊外の山の中腹にあるお寺。
この時は修行僧はあまり見かけなかったけど、最盛期にはかなりの僧侶がいたらしい。
近々催しがある様で近くの山には大きな絵がかけられていた。
謎の施設への案内。何するところだろ??
デポン・ゴンパの敷地内を1時間ほどブラブラと歩いて、ここの観光終了。
9.ノルブリンカ(罗布林卡)
昼食を食べたら、次はノルブリンカへ!
ここはダライ・ラマの避暑地。
キレイな場所だった。
庭園を散歩しながらダライ・ラマの生活の後を見たのだけど、詳細は覚えてない。。。
お湯を作る現場も発見。
ノルブリンカは1時間ほど散歩しながらの観光。
10.拉萨市内を散歩
ノルブリンカの観光が終わったら、夜までフリータイム。
ラサ市内をブラブラ観光することに。
とりあえず、行きたかったのは、黄金の牦牛の像。
前日に、一度前を通りかかってとても気になっていた。
場所がよくわからないので、ガイドさんにそこまで送ってもらった。
夜もう一度合流するってことで一旦解散。
おぉ、思ってたよりデカいし、思ってた以上に金色。
像の名称は、
「高原の宝」
カッコイイやん!
2頭の像がいるのだけど、1頭はポタラ宮を見つめている。
もう1頭はどこみているんだろ??
黄金の像と記念撮影した後は、歩いて近くのカフェを目指す。
入り組んだところにあったけど、何とか到着。
店内の雰囲気は、赤がテーマなんでしょうか。。
こんなモノを飲みました。
記憶が怪しいけど、たぶん
・羅漢花茶
・Spinn lemonade
だったんじゃないかな。。
カフェで休憩した後は、ポタラ宮の正面にある広場を歩いて目指す。
前日はポタラ宮の入口からスタートだったんで、全貌がよくわからなかった。
全体を正面から見たかったので、広場に移動。
正面はこんな感じ。
やっぱ立派ですね。ポタラ宮。
バラと一緒に。
ポタラ宮を堪能したら、バスに乗って一度ホテルへ戻り少し休憩。
バスの停留所情報↓
11.文成公主の劇
夜は、観劇。
市内から車で20~30分程度の場所にある劇場で公演があるというので、観に行った。
これは、HISのパッケージには無く、ガイドさんにお願いして予約してもらった。
入場料は、380元、580元、880元の3つから選べる。
我々は580元をチョイス。
この観劇は文成公主という人の物語。
出発~道中の苦労~到着までの一連のストーリーを踊りながら見せてくれる。
この文成公主という人物、青海省の西寧~青海湖に行く道中でも、石像がいます。チベットに行く途中で寄ったところの様で、その場所で西安を懐かしみ振り返ったということで、ちょっとした観光地になってます。
ラサまで行ったら、この文成公主の劇は見た方がいいです。
自分は中国の観光に行くと、結構観劇に行くのだけど、
拉薩の劇場はスケールが違う。
まず舞台がデカい!!幅も広いけど、奥行がスゴイい深いのです。
牛、羊、馬の群れを走らせる劇場はなかなかない。
セットが立派すぎる。
中国語わからない人でも楽しめると思う。
(左側に大きなスクリーンが有り、英語での解説は流れていた)
中国で何か所か観劇に行ったけど、ここがNo1!!
ラサまで行くなら、ぜひ行きましょう!
12.夜のポタラ宮
文成公主の劇場は、ポタラ宮と向かい合っている。
そんなわけで、劇場の入口からはこんな景色も見れる。
ホテルに帰る途中、ポタラ宮の前を通ってもらい、夜のポタラ宮も撮影!
暗闇の中に浮かび上がるポタラ宮、なんか神々しい。
観劇と夜のポタラ宮の興奮を拉萨啤酒で覚ましてこの日は就寝。
~拉萨観光3日目~
13.最後のスポット、羊卓雍措(ヤムドゥク)湖へ!
最終日は、朝8時半頃ホテルチェックアウト。
ヤムドゥク湖へ向かう。
道中、チベット犬と記念撮影できる場所があったので、せっかくなのでお洒落なチベット犬と記念撮影。
ヤムドゥク湖までは、市内から車で2時間くらいかな。
ヤムドゥク湖は海抜4700mくらいの場所にあるけど、向かった先は更にその上。
海抜約5000mの地点。
ここから湖を見下ろせる。
到着したら、あいにくの曇り空。
しかし、この後特に予定はない。
空港に向かうだけ。時間はまだある。
ってことで、晴れることを期待して、5000m地点で待機。
やっぱり寒いんですよね。
30分くらい待機したら雲が晴れて来た!!
来たぁ~~ッ!!
待ったかいがあり、湖の全貌を見ることができた。
向こう側の雲がなくなれば、ヒマラヤ山脈まで見えるそうです。
海抜5000m地点、寒いだけでなく空気も薄い。
長居はよくないので、さっさと記念撮影して、下山。
これからの人生の中で、このヤムドゥク湖観光より標高の高い処に行く機会はないだろう。。
14.帰路へつく
帰り道、下り坂なのですいすい進む。
この辺は、所々でスピード違反を取り締まっている。その方法が、
・決められた区間の、入口を通過した時間と出る時間を監視カメラでチェックして、その区間を何分で通過したか?を見られる。
そんなわけで、途中で車を止めて時が経過するのを待っている車が結構いる。
安全運転で下山してもらい、途中のレストランで昼食を食べて、空港へ。
ラサから成都へのフライトに乗り、
無事、ラサ観光終了。
今後行く機会もないと思う拉薩。
駐在期間に行けてよかった。
15.観光の費用まとめ
******終******